宅配野菜市場を掌握!オイシックスドット大地、NTTドコモと業務提携で約550億円の売り上げ見込む

もうほとんど寡占状態!?宅配野菜市場のプレイヤーはほぼオイシックスドット大地のみ

宅配野菜大手のオイシックスドット大地NTTドコモと資本業務提携へ。2月にオイシックスが実施する第三者割当増資をドコモが引き受け、ドコモがオイシックスドット大地に3%を出資します。なぜドコモ?と言えば、ドコモは子会社に同業宅配野菜の老舗プレイヤーであるらでぃっしゅぼーやを擁しているため。オイシックスドット大地が2月中をめどにらでぃっしゅぼーやを完全子会社すると発表しました。

オイシックスとらでぃっしゅぼーやは実は因縁浅からぬ仲。

2017年、オイシックスドット大地が同業の 「大地を守る会」を吸収合併したことにより、業界トップだったらでぃっしゅぼーやを抜き首位を奪取したのです。そして今度は子会社化へ…。寡占になってしまうのでは?と思いますが、オイシックスドット大地の競合はとっくに「野菜宅配業」に限定されなくなっているのです。たとえば、2017年4月からアマゾンは生鮮食品の取り扱いをスタートしており、同じく11月にはセブン&アイ・ホールディングスがアスクルと組み、個人向け通販『ロハコ』で生鮮食品約5,000点の取り扱いを開始しています。つまり、世界的脅威となっているネット通販の覇者と、小売り業の巨人とが、それまでブルーオーシャンであった宅配野菜市場を脅かす存在となっていました。

では具体的に、業務提携で何が変わるのか見てみましょう。

画像出典:オイシックスドット大地 Webサイト
画像出典:オイシックスドット大地 Webサイト

子会社化で売上規模は年間550億円へ!しかし競合は「生鮮食品宅配」を手掛ける巨人たち

まず、らでぃっしゅぼーやの子会社化により、オイシックスドット大地の売上規模は年間約550億円に達するとされています。2017年3月期の売上は約230億円なので、上位3社分を独占することになります。業務レベルで言えば、ドコモとオイシックスドット大地が協業のうえで、多種多様な商品を取り扱うミールキット専用のECサイトを2018年内を目途に立ち上げる予定とのこと。ミールキットは、必要量の食材とレシピがセットになっていて、こちらはスーパー系事業者が既に展開していることもありますが、実は2013年7月より同社が展開しているミールキット「Kit Oisix」は昨年12月にはシリーズ累計出荷数が800万食を超えるなど、追い風となっているサービス。

3年前の同月と比較し、約18倍に成長しているミールキットは、忙しくても手づくりをしたい層にとって、食材を買いそろえる手間や調理時間を省くことができため好調分野。オイシックスドット大地によれば、米国のミールキット市場には150社以上が参入し、2025年までに350億ドル(3兆6000億円)まで成長するとの予測もあるとか。

そしてドコモと提携するということは、ドコモの会員データはどう引き継がれるのか?創業当初より広告に依存せず、着実なデジタルマーケティングによって現在までに成長を果たしたオイシックスドット大地。らでぃっしゅぼーやを掌中に納めるだけではない、ドコモと協業する旨みを模索しているはず。