博報堂DYとDAC、“フィクサー” WiLと協力のうえメディア企業と新規事業開発プログラムを開始

博報堂DYMP、DAC + ベンチャー投資のWiL、メディア企業のイノベーションを促進

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(以下 博報堂DYMP)と、D.A.コンソーシアムホールディングス株式会社(以下 DACHD)は、ベンチャーキャピタルWiL,LLC(以下 WiL) の協力のもと、メディア・コンテンツ企業 との新規事業の共同開発を目的とするプログラム「Media Contents Innovation Camp(MCIC)」をスタートすることを発表しました。簡単に言うと、博報堂DYMPがベンチャー投資で定評のあるWiLと連携の上、テレビ局や新聞社などメディア企業の新規事業立ち上げを支援していくというニュースです。デジキャリ的に気になるのは、やっぱりWiL。今年に入って既に2本の記事でご紹介しており、とにかく国内優良大手企業を束ねるのが巧みです。

そうした経緯からこのニュースを見ていくと、広告代理店が「発展を共にするべく宿命づけられた」メディア・コンテンツ企業のイノベーションを、人材もお金も出して本気で支援するという姿が浮き彫りになります。

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博報堂DYMP:プレスリリースより

MCICは、従来のコンサルテーションサービスからさらに一歩踏み込み、事業開発に不可欠な要素である「人的リソース」と「リスクマネー」を供給し、メディア・コンテンツ企業との共同プロジェクトや合弁会社として事業化することをゴールとしています。フィジビリティスタディと事業化という2つのフェーズでプログラム参加各社による出資検討機会を設け、リスク分散ができるようにすることで、単独では参入の難しかった成長ポテンシャルの高い事業にも挑戦できるような環境を実現します。こうしたモデルにおいて、日米ベンチャー企業との幅広いネットワークを有し、また大企業との新規事業開発に豊富な実績を有するWiLと連携することは、博報堂DYMPにてカバーし切れない専門性を補完できることになります。

旧態依然とした業界に真のインベーションを起こせるか?WiLの手腕に期待大!

さらに、メディア・コンテンツ企業の多様な事業開発ニーズに応じて、「Discovery Workshop(ワークショップ)」、「Ideation Meeting (ミーティング)」、「Incubation Project(プロジェクト)」という3段階のメニューを用意。経験豊富なWiLのビジネスプロデューサーが先進テクノロジーやビジネスモデルのインプット、メンタリングなどを継続して行うことで、成長市場への参入機会や事業性の見極め、ビジネスモデルの構築、事業計画立案など一連の事業開発フローを円滑に推進していく計画です。

メディア・コンテンツ企業は長らく広告依存の収益モデルによって成長戦略を描いてきたことで、競争環境が様変わりするなか新たなビジネスモデルや収益モデルの確保が急がれてきました。しかし旧態依然とした業界柄、「わかっちゃいるけどやめられない!」のムードが根強く、今回のような日本産大企業とベンチャーを組み合わせることが得意なWiLがパートナーとして加わることは、大きな注目を集めそうです。この音頭を取ったという点が、広告代理店側のアドバンテージかもしれません。