広告ビジネス徹底解剖 vol.01 ≪国内・外資系総合広告代理店ランキング≫

 

1864年にジェイ・ウォルター・トンプソン (JWT)によって初めて設立された“広告代理店”という業態も、現在では電通、博報堂などに代表される総合広告代理店、M&Aを繰り広げ、その勢力図が日々塗り替えられています。もちろん日本にもその影響はやってきて、M&Aによって再編され,グローバル化が進んできています。元来、日本型エージェンシーと欧米のそれでは、収益モデルに大きな差があり、なかなか日本発エージェンシーが国際化することができないできました。国際的競争力を高め、世界と伍していくために、今大きな変革にあるのが広告代理店業界です。これから数回に渡って、この激変する≪広告ビジネス≫を解説していきます。

総合広告代理店売上高ランキング  ~ザ・勢力図~

今回は手はじめに日本、海外でそれぞれ売上高上位5社に入る総合広告代理店を紹介します。全体の関係図を整理します。大きく提携関係にあるグループとはまた別途、傘下の個別エージェンシー同士で一部業務提携を交わすなど、意外にその構造は入り乱れており、各社の強みにエッジをかけています。

 

総合広告代理店売上高ランキング

電通・博報堂系求人一覧(ウィンスリー)

国内総合広告代理店 各社ダイジェスト

電通

DENTSU2日本を代表する総合広告代理店「電通」。1901年に「日本広告」として誕生した同社、2001年に上場を果たしました。テレビ広告のメディアバイイングや、スポーツ事業などに圧倒的な強みを持ち、国内では売上高第一位の広告代理店として君臨しています。2020年の東京オリンピック招致の立役者とも言われており、サッカーワールドカップなどもほぼ独占的に取り扱ってきました。国内では独走状態でありつつも、グローバルでは知名度の低かった同社ですが、ここ数年でおよそ20カ国の海外エージェンシーを次々に買収。2013年には英国の大手広告代理店イージス・グループの買収を完了し、「電通イージス・ネットワーク」として世界で第5位に躍り出ました。

博報堂

1hakuhodo1895年に設立され、長く国内第2位に位置する総合広告代理店「博報堂」。2003年に大広、読売広告社と共同持ち株会社「博報堂DYホールディングス」が設立され、業界ではニュースとなりました。「博報堂」はその100%子会社となり、メディアディビジョンを持たない営業会社として独立しました。(新聞局、雑誌局などのメディアディヴィジョンは「博報堂DYメディアパートナーズ」に分社。) 長く「電博(でんぱく)」として電通と並び称されてきた博報堂、その強みはクリエイティブにあります。箭内道彦、佐藤可士和といった名だたるクリエイターを多く輩出しています。グローバル展開としては、オムニコム・グループのTBWAとの共同出資で、TBWA/Hakuhodoを設立しています。

※博報堂は博報堂DYホールディングス内の一社ではありますが、博報堂単体での売上高で国内2位の数字を上げています。

アサツー ディー・ケー(ADK)

ADK1旭通信社と第一企画が合併し、1999年に発足した総合広告代理店「アサツー ディー・ケー(ADK)」。旭通信社は1990年代に英国のWPPグループ(イギリス)と資本、業務提携、及び中国の新華通信社と業務提携しており、その提携は現在も続いています。広告代理店の主業務である媒体枠の買い付けや企画・キャンペーンの提案などだけではなく、多くのアニメーションコンテンツの製作に携わり、「アニメのアサツー」とも言われてきました。総合広告代理店の国内売上高3位を誇るADKは、キャラクターを用いた企画立案やライセンサー業務など、アニメのキャラクター・マーケティングを活かしてソフトでの独自性を発揮し、その地位を確かなものとしています。

大広

__daiko_logo大阪に本社を置く総合広告代理店「大広」。博報堂と共に「博報堂DYホールディングス」の100%子会社ですが、大広だけで営業会社として国内第4位の売上高を誇っています。もともとは1944年に関西の14の広告代理店が統合してできた広告代理店で、関西地方に強い代理店ではありますが、東京本社・大阪本社・名古屋支社など、全国に6ヵ所の事業所を持ち、国内外に17のグループ会社を持っています。2000年には世界有数の広告会社グループである「インターパブリック・グループ」及び、「ロウ アンド パートナーズ ワールドワイド」と業務提携を行うなど、グローバル体制を早めに整備するなど、機を見るに敏な先見性がうかがえます。

※大広は博報堂DYホールディングス内の一社ではありますが、大広単体での売上高で国内4位の数字を上げています。

ジェイアール東日本企画

__jeki_logo1JR東日本の完全子会社であり、独特の立ち位置にある総合広告代理店「ジェイアール東日本企画(jeki)」。その特徴は、広告会社であると共に、JR東日本の交通媒体を管理している媒体社でもあるということ。親会社が駅、駅ビル、電車など、多くの人々が集まる巨大なコミュニケーションゾーンを有しているため、ステーションマーケティングやSuicaビジネスの進展など、親会社の資産を活用して事業領域を広げています。また、JRグループシナジーを活用し、駅のデジタルサイネージ「J・ADビジョン」や「トレインチャンネル」など、新しいメディアの開発も行っています。意外なところでは、「ポケットモンスター」の代理店としてキャラクタービジネスにも積極的に取り組んでいます。

電通・博報堂系求人一覧(ウィンスリー)

海外総合広告代理店 各社ダイジェスト

 

WPP グループ

__wpp英国・ロンドンに本拠地を置き、日本を含む世界110ヵ所に進出している世界最大級の総合広告代理店「WPPグループ」。グループ全体で3000のオフィスと165,000人の従業員数を擁し、世界第1位の売上高を誇ります。2014年の売上高は189.56億ドル。1985年に前身会社“Wire Plastic Products”の経営権を取得したマーティン・ソレル氏は、積極的にM&Aをしかけ、世界初の広告代理店である「ジェイ・ウォルター・トンプソン(JWT)」、「オグルヴィ・アンド・メイザー(Ogilvy & Mather)」、「GREY group」、「ヤング・アンド・ルビカム(Young & Rubicam)」など、世界に名だたる数々の広告代理店を傘下に納めています。日本の「アサツー ディ・ケイ(ADK)」とも資本関係にあり、ADKの株式の24.5%を保有する筆頭株主となっています。

オムニコム・グループ

__omnicom-group米国・ニューヨークに本拠地を置き、世界100ヶ国以上で事業を展開している「オムニコム」。2014年の売上高は153.17億ドル。世界第2位の総合広告代理店となります。「オムニコム」は、1986年に「BBDO」と「DDB」、「ニーダムハーパー」の3社が合併して設立されました。その後、1993年に「TBWAワールドワイド」を傘下に収めたのを手始めに、「GGT BDDP」「Direct Partners」「Resolution Media」「180アムステルダム」「180LA」など、次々に買収や資本提携を進めていきます。2003年からグループ内の「DDB ワールドワイド・コミュニケーションズ」は「東急エージェンシー」と業務提携契約を締結。グループ内の「TBWA」も「博報堂」と共同出資で、「TBWA/Hakuhodo」を設立しています。

ピュブリシス・グループ

__Publicis_logoフランス・パリに本拠を置き、世界108ヶ国で事業を展開している「ピュブリシス・グループ」。2014年の売上高は7.2億ユーロ(約78億ドル)。グループ全体で64,000人の従業員数を擁しています。日本では、以前、「電通」との合弁会社「電通レイザーフィッシュ」を展開していましたが、2015年5月にその合弁関係を解消しました。また、2013年7月に上記「オムニコム・グループ」との合併を発表していましたが、2014年5月にその合併撤回を発表しています。その他、日本の「ビーコン・コミュニケーションズ」もピュブリシス・グループ傘下の一社です。

インターパブリック・グループ

__IPG_Logo米国・ニューヨークに本拠地を置き、世界100ヶ国以上で事業を展開している「インターパブリックグループ」。2014年の売上高は75.4億ドル。グループ全体で48,700人の従業員数を擁しています。「マッキャンエリクソン」や「ロウ」、「ドラフトFCB」などの広告会社を傘下に抱えています。日本の広告代理店「大広」とも業務提携を行っています。

電通

DENTSU2日本・港区に本拠を置き、世界124ヶ国で事業を展開している「電通イージス・ネットワーク」。2014年の売上高は7,286億円(約62億ドル)。グループ全体で3000のオフィスと43,583人の従業員数を擁しています。2013年3月、当時業界6位だった「イージス・グループ」(英国)を電通が買収したことにより、世界第5位の売上高を誇るグローバル・コミュニケーション・グループとなりました。
 ※出典
 国内ランキング:広告経済研究所の調査による2013年の主要広告代理業売上高ランキングより
 海外ランキング:2014年度の各社決算資料(アニュアルレポート)より抽出した売上高をもとに算出
電通・イージス求人一覧(ウィンスリー)

 

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