【前編】スタートアップで 「働くこと」 、「サービスを生み出すこと」 の困難と喜びとは:LIDDELL株式会社

インフルエンサーマーケティングのLIDDELL、50名の大量採用を発表!群雄割拠の市場で活性化と健全性をリードする組織づくりとは

このところメディアでもインフルエンサーマーケティングを紹介する機会が増えていますが、その中枢で業界を席巻するLIDDELL株式会社(以下、リデル)で実際に働く現場の方々にお話をうかがい、前後編に分けてお届けします。

ほんの1年前とは様変わりした、自社を取り巻く状況に感じる 「自負」 と「戸惑い」

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手前から関根 貴大氏、神尾 美沙氏、滝川 将矢氏
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強い意志と情熱をみなぎらせて語る関根氏は創業メンバーでもある

関根 貴大氏(以下、関根氏):私と滝川は、会社設立時からのメンバーで、現在は毎月新しいスタッフが続々と入社して会社もだんだんと手狭になっていくのを見ていると、会社の成長を身をもって感じられますね。

滝川 将矢氏(以下、滝川氏):僕などは大学を卒業して最初の就労機会がリデルの立ち上げでしたから、知識も経験も何もないまま、無我夢中の日々でした。特に1年目は本当にキツかった…。会社創業というのが、体力的にも精神的にもこれほどしんどいものとは想像もできていませんでしたしね。

関根氏:確かに。私は社会経験がありましたけど、ゼロから会社と事業を生み出していくことの大変さとは比較にならないですよね。でも、だからこその醍醐味がある!と今は心から思う日々。今回の取材で私たち3人というのは、それぞれ入社前の経歴もかなり違うし、現在の部署も違うので、リデルの多様性をかなり紹介できるんじゃないかなと思いますよ。

神尾 美沙氏(神尾氏):そういう意味では私はある意味でとても象徴的な存在かもしれません。私は現在、インスタグラムの運用を企業に代行して行う専門チームで滝川と共にマネジメントを担当しています。具体的には主にクライアントの意向に沿ったクリエイティブの方向決めだったり、運用管理です。そもそも私自身がインフルエンサーでもあるので、仕事に当事者性を活かすことがこの会社で求められている貢献の一つと言えますね。

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経験から学んだ失敗も糧にして、担当サービスの発展に全力を傾ける滝川氏

滝川氏:神尾さんと僕は同じチームで、今年の6月にリリースした 「PRST(プロスト)」 というサービスを一年前ほどから構築してきました。ローンチに至る半年ほど前からテストマーケティングを繰り返して、今もなお、よりお客様に必要とされるサービスとは?という視点で改善を日々繰り返しています。サービスの立ち上げにイチから関わることのやりがいも、困難も経験することができました。

関根氏:リデルにとって 「PRST(プロスト)」 は満を持してリリースした2番目のサービスで、私は最初に立ち上げた 「SPIRIT(スピリット)」 という、インフルエンサーと企業のマッチング・プラットフォームのディレクターをしています。現在はおかげ様で業界トップクラスのシェアを確立でき、登録インフルエンサーの質向上の施策も手伝い、従事する自分自身が自信と誇りを持てるプラットフォームだと思っています。コンセプト設計や営業進行、登録インフルエンサーや企業様からの案件の管理などが日々の仕事です。立ち上げからここまで来るのに、たくさんの仲間と侃々諤々して質を高めてきた道のりは、改めて感慨深いものがあります。

滝川氏:そういう道のりを振り返ると、今の状況は実感が沸かなかったりしますよね(笑)。

神尾氏:インフルエンサーの立場から見ても、「SPIRIT(スピリット)」 は本当によくできたサービスだなぁと思っていました。だってそれまでは、大体が人力というか、アナログで一件ごとにキャスティングをしなくてはならなかったんですから!

関根氏:まさにその点が大変でした。それまでアナログでやってきた業務をビジネスモデルとしてデジタルプラットフォームに移管するにあたって、ITでどうカバーしていくか?が難しいところでもあり、顧客のニーズでもあるわけなので。今は、インフルエンサー側が求めているUIやUXが反映されてきたことで、会員がアクティブになってきた実感があります。しつこく改訂を求めてきたことがカタチになってきたという。「SPIRIT(スピリット)」はインフルエンサーマーケティングという領域でシェアも質もトップという自負があるので、市場をつくっていく責任感をひしひしと感じながらの毎日です。そういう意味でも、(インフルエンサー視点を持つ)神尾が「いいサービス」と言ってくれるのはうれしい。

サービス設計にも運営にも、原点に立ち返る基本は “インフルエンサー・ファースト”

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インフルエンサーとして会社にジョインした神尾氏ならではの視点は、会社の財産でもある

神尾氏:社内ではそう言ってもらえるけれど、インフルエンサーという出自で仕事に関わっていくことは難しい部分もあるものです。たとえば、代理店の方でもご理解いただけないこともあったり…。でも、SNS投稿用の写真の撮り方など実務の部分で 「神尾さんがいると助かる」 などのお声をいただけたり、机上の議論よりも現場で折り合いがつくケースが多いのでそんなときは喜びを感じられます。

滝川氏:なるほど、僕はサービス自体のマネジメントを担っているので、「ローンチしたからには絶対成功させないと!」という点で少し躍起になっていたことがありました。サービス自体のニーズをお客様にご理解いただいて、その上でそれぞれのお客様が持つ課題にどう応えていけるのか?という段階的なことを軽視して、無茶や無理をすごく自分に強いてしまったり。結果として失敗に終わることがわかって、今は段階的なことを大切に丁寧な仕事をしていると思います。その先に今の数字がついてきたり、お問い合わせが増えたり、お客様に御礼を言われたりという結果がついてくるんだな、と経験をとおして知ることができました。

神尾氏:とりわけ、私たち「PRST(プロスト)」 チームはお客様とのチームですもんね。インスタグラムは企業さんが打ち出したいことを私たちと共に双方のナレッジを合わせて運営するもの。それゆえに成長できるのだと思います。

関根氏:そういう意味で言うと、私にも 「ならでは」の体験が。 前職は完全なB to B 事業でしたが、今は対インフルエンサーではto C の側面も重要。当社は “インフルエンサー・ファースト” ですべてのサービス設計をする方針なのに、経験から私は、つい to B 偏重で設計しがちになってしまう。そういうときは毎回、会社のコンセプトに戻され、その繰り返しを経てインフルエンサー第一の設計にできてきたと思います。たとえば当社のマッチング・プラットフォームでは、インフルエンサーが自分の個性を意気込みとして伝えることができ、それで案件取得につながる仕組みがあります。ある方が 「どうしても案件獲得ができない」 として悩みを私に伝えてきたことがありました。そこで、何度も連絡をやり取りして、「あなたのこういう点がこういうように貢献できる」 などのPRの仕方をアドバイスしてみたり、私なりに “インフルエンサー・ファースト” の体現にチャレンジをしています。

 

後編に続く