LIDDELL 代表 福田 晃一 氏、インフルエンサー マーケティング戦略を語る

LIDDELL 代表 福田 晃一 氏 インタビュー
(1)LIDDELL 代表 福田 晃一 氏、インフルエンサー マーケティング戦略を語る
(2)マーケター 福田 晃一 氏による “個の時代” のマーケティング論

 

2014 年 10 月に興した 「 LIDDELL (リデル) 株式会社」 を率いる福田 晃一 氏。昨年秋、自身含む2名代表制で起業した、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで業界を席巻する 「株式会社 TWIN PLANET (ツイン プラネット)」 を退いたニュースは驚きをもって受け止められました。芸能事務所であり優れたマーケティング企業という強烈かつ独自の存在感で、多数のナショナルスポンサーから熱烈な指名を受けていた同社を経て、新天地で望む視界の先に何を見るのか?福田氏がリデルで狙うインフルエンサー マーケティングについてお聞きしました。

LIDDELL 代表 福田 晃一 氏
LIDDELL 代表 福田 晃一 氏

インフルエンサー活用のパイオニア 福田 晃一 氏の新会社「 LIDDELL (リデル) 株式会社」、その事業とは

当社はインフルエンサー マーケティングに特化したクリエイティブ・ブティックと銘打ち展開しています。デジタルとエンターテインメントを掛け合わせ、コミュニケーションの最大価値を生み出すインフルエンサーたちを活用したマーケティングを実践しています。今、ソーシャルメディアで多くのフォロワーを抱え影響力を発揮する、インフルエンサーという存在がいますよね。たとえば若者ファッションに関して言えば、ちょっと前までは “読者モデル” がファッションリーダーでしたが、今は人気インスタグラマーが読モに代わる存在となり何万人ものフォロワーを抱えています。当社では、大きな情報発信力を持つインフルエンサーと企業の橋渡し役として、コミュニティデザイン全般のお手伝いをしています。メディア、イベント、プロダクト、 PR 、などいろいろな方法を駆使してストーリーを紡ぎ、リアルと連携しながらデジタルでのコミュニケーション効果を最大化しています。

「ギャルマーケティングは今注力するインフルエンサー マーケティングに通じている」

当社が行っている事業について説明するには、僕の経歴をお話するのが一番早いかもしれませんね。 20 代の頃、たまたま自分たちの周辺に読者モデルが多くいたんです。それで、彼女たちの影響力を利用した口コミマーケティングなどを企業から請け負うという、今考えれば本当に手づくりのマーケティング活動を行っていました。次第にこの事業が軌道に乗るようになり、 2006 年 「ツインプラネット」 という会社を起業しました。

「ツインプラネット」 では、モデルエージェンシーとして活動を行いながら、彼女たちの影響力を活用した広告マーケティングを行い、それらのビジネスをマージしたパッケージを構築していきました。所属するモデルやタレントをメディアとして捉え、メディアプロダクションとして情報を発信していく、いわゆるガールズマーケティング、女子高生マーケティングを行っていたのです。やがて、ガールズマーケティングという広いくくりではナンバー 1 は獲れないと、 2005 年にはギャルに特化し “日本一のギャルマーケティング会社” と名乗るようになりました。

マーケティングがデジタルで進化した時代だからこそ、問われるのは“エンターテインメント力+クリエイティブ力

今のリデルでやっていることも本質的には同じです。 10 年前は渋谷や 『SHIBUYA 109』 を舞台にしてギャルたちがトレンドをつくり出していました。今はインターネットが進化して、渋谷のストリートがソーシャルメディアになり、 『SHIBUYA 109』 がインスタグラムになり、読者モデルがインフルエンサーになったということ。しかも現在は一人ひとりのインフルエンサーにフォロワーがいて、ボタン一つで簡単に世界とシェアすることができる。今はインターネットの世界をどうマーケティングに活用していくのか、再度認識し直して、新たにマーケティングしていっているような状態だと思います。マーケティングの概念がなかった新興国で、マーケティングの事業を始めているような状態、と言うとわかりやすいかもしれません。

語り口はソフトだが、非常に論理的な解説なのでオリジナルの仕組みへの理解がしやすい

前職から、業界の異端児と言われながら規制や常識にとらわれず、商慣習にしか過ぎないのに重視されている仕事の仕方などを打ち破ってきました。メディアの世界には 「それって本当に価値があるのかな?」というようなことが実に多い。一体それは誰の利益のために守らなくてはならないのだろう、という仕事が結構あるのですが、最大の価値を出そうとするとそういう部分に踏み込んで刷新することになるので、結果としてどこにもない独自性が目立ったのだと思います。そうして磨いてきたエンタメ性のある企画力やクリエイティブ力、各業界とのコネクションなどに加えてリアルマーケティングの知見が、現在のリデルにも大きな財産になっているのは確かです。今はクリエイティブとマーケティングの力に、テクノロジーや新しいデジタルメディアのパワーが加わった手法です。言ってみればこれまで行ってきたリアルマーケティングが、よりロジカルになり数値で価値が表せるように進化してきたとも言えます。

業界をリードする先駆者として、インフルエンサーのために果たすべき社会的責任も

「個人がメディアプロデュースを完結する時代のプラットフォームを整備したい」

2016 年 2 月、インフルエンサーマッチングプラットフォーム 「SPIRIT:スピリット」 というサービスを新たにリリースしました。これは空いた時間に SNS を有効活用したいインフルエンサーと、 SNS を使って PR をしたい企業のマッチングを行うサービスで、登録しているインフルエンサーは約 18,000 人、ご利用いただいている企業もおよそ 500 社にのぼります。コスメやファッション、料理など、それぞれの得意分野に精通したインフルエンサーがいて、さまざまな情報の PR を可能にしています。インフルエンサーは、みんなクラフトマンシップを持った職人だと思います。画像は都度何十枚も撮影し、それを 40 分くらいかけて加工してからインスタグラムにアップするんです。フォロワーの増減もまめにチェックして、 「こういう写真を載せるとフォロワーが減る」 などと分析を行っていたりもする。自分のメディアイメージのプロデュースまで、しっかり個人で行っている人が多いですね。

今後はインフルエンサーに対する教育や啓蒙も行っていく予定です。なぜステマはよくないのか、なぜ 広告表示をつけなければならないのか、そういったメディアリテラシー教育やマナー教育も行っていくことで、より健全なサービスとして洗練させていきます。また 「インフルエンサー検定」 の開始も予定しているのですが、こういった検定があることで企業の方もそのインフルエンサーを安心して起用することができます。これは第一人者である当社がやらなければならない、社会的責任でもあります。

そうやって仕組みを整え教育・啓蒙を行っていくことで、名実ともにインフルエンサー マーケティングのナンバー1企業となるよう、体制を整えていく計画です。 「インフルエンサー マーケティングと言えばリデル」 と誰もに認知されるようになることが当面の目標です。

 

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