デジキャリ的クロストーク:ブレインパッド取締役安田誠×Win3黒瀬①

安田誠

(株)ブレインパッド

取締役

2016.08.05


デジキャリ的クロストーク
ブレインパッド 取締役・安田誠 × ウィンスリー 代表・黒瀬雄一郎 ① 

 

2004 年の創業以来、一貫してデータ分析・活用領域の事業を推進してきた株式会社ブレインパッド。データ分析の重要性にいち早く着目し、データによるビジネス創造と経営改善に向き合ってきた同社。レコメンドエンジン搭載プライベート DMP Rtoaster (アールトースター) 」 など、多くの企業にデータ活用のソリューションを提供しています。

 

創業メンバーの 1 人でもあり、業種も規模もさまざまな企業のビッグデータ活用に取り組まれてこられたのが、取締役・安田 誠 氏です。今回は、安田氏に株式会社ウィンスリーの代表・黒瀬雄一郎がお話を伺ってきました。同社の先進性および今後の動向を示唆するであろう、独自性に迫ります。

  (株)ブレインパッド 安田 誠氏

 

対談・前編

 

■黒瀬:まずはブレインパッドについて、業務内容を改めて教えてください。

 

■安田:ブレインパッドは、 2004 年にデータ分析の専業会社として設立した企業です。現在は 3 つの事業を行っています。

 

1 つは、データサイエンティストを中心としたデータ分析、コンサルティング事業です。

次に、海外製品を中心としたデータ分析関連ソフトウェアの仕入れ、販売やデータ分析に関わるシステムインテグレーションを行う事業です。

そして最後が、プライベート DMP などのマーケティングツールを自社開発し、販売・提供していく事業です。この 3 つの事業がおよそ 1/3 ずつの売上構成となっています。

 

■黒瀬:データ分析の事業は競争も非常に激化しています。御社はどういった独自性で競争優位性を担保されているのでしょうか?

 

■安田:マーケティングツールに関しては、数多くの海外製品が日本市場に入ってきている現状があります。しかし、私たちブレインパッドのマーケティングツールは、自社開発が中心であり、オリジナルで開発したアルゴリズムの分析精度、予測精度には、自負があります。また、お客様の要望に素早く対応できる分析力・製品開発力を持っている強みがあります。

 

■黒瀬:今、多くの企業でデータ分析ツールに大きな投資をしていますね。しかし、やはり海外製品だと日本市場用にローカライズされていないと言う声や、カスタマイズが難しいと言う声をよく聞きます。御社の顧客には業界トップクラス企業が多いですが、御社の製品がそうした日本の一流企業に選ばれる理由には、何があると思われますか?

 

■安田:私たちはデータサイエンティストと呼ばれる分析官を 60 名以上社内に抱えています。これだけの数の分析官を抱え、お客様のビジネスを理解しながら、システムにも組み込んでいける会社はおそらく日本で当社しかないと思います。大手企業はブランドや事業をたくさん抱えている分、保有するデータも膨大です。それを一元的に管理するだけでも、業務変革として非常に大変であり、ビジネスに活かすとなれば困難さは想像以上でしょう。そうした際にも、当社は提案から製品導入および運用支援まで一貫して行うことができ、アルゴリズムのレベルでの説明とチューニングが可能です。お客様側の担当者に大きな負担をかけることなく、最大効率を約束した業務提供ができる点が選ばれる理由かもしれません。

 

株式会社ブレインパッド 安田 誠氏

 

■黒瀬:データ分析も開発も、社内に豊富なリソースをお持ちということですね。具体的に、どういうプロセスで製品開発をされているのでしょうか。

 

■安田:当社の製品開発プロセスは極めてボトムアップです。たとえば、製品の新しいバージョンを開発する際は、営業担当者やプロダクトオーナー (製品担当者) 、開発メンバーが集まって、丸 1 日を費やし徹底的に集中討議をします。これには、 1 つのセクションだけの価値観や常識、判断に依った製品づくりでは真の顧客満足を達成できないだろうという考えがベースにあります。このように集約した顧客ニーズや知見を投入し、新しい製品を作り上げていきます。

 

■黒瀬:とてもクリエイティブな開発手法ですね。製品を知り、顧客の抱える課題を知っているのは、やはり現場ということでしょうか。

 

■安田:当社の DMP のサービスは、継続的にお客様からいただくライセンス売上が売上高の大半を占めています。こういった SaaS 型のサービスにおいては、顧客満足度を常に高めていくことが、とても大切です。マーケティング領域でお客様の課題を理解して、お客様と一緒に問題を解決していけるサービスでなければなりません。

 

■黒瀬:顧客の問題解決のために、どのようなアプローチをしているのでしょうか?

 

■安田:これは、語弊を招くかもしれないので、意図がきちんと伝わると良いのですが、たとえば、お客様の課題を解決するために必要であれば、当社の製品以外をお薦めするというケースもあっていいのではないかと思います。それは営業が顧客と完璧に向き合えている証拠だと思うからです。お客様の営業方針やゴールを理解すればするほど、真に何が必要なのか?を知ることになる。私たちの目標が 「自社製品をただ売るだけ」 ではなく、 「真に課題解決を担う」 ということであれば、最適な提案をすることが当社の仕事と言えるからです。

 

■黒瀬:コンサルティングファームや SIer 勤務の人からすると、ソフトウェアハウスへの転職は 「売るものが自社製品しかなくなってしまうのではないか」 と心配なようです。しかし御社の場合は、売るものが一つしかないどころか、顧客に合わせて無限に提案を広げられるということなんですね。こうやってさまざまなサービスを組み合わせて提案していくとなると、本当に顧客に合わせてビジネスを作り上げていく感じですね。

 

■安田:営業は本来、とてもクリエイティブな仕事なんです。私は、手を動かして創作する職種だけがクリエイティブだとは思いません。お客様と対面して、ビジネスモデルや売上、利益を作り出していくのは営業担当者。お客様のインサイトをとらえて、真にお客様に喜ばれる提案ができれば、何億円もの取引を纏めることもできます。お客様の問題を解決するために、自分で考え抜いて行動し、ビジネスを作り出していくことのできる営業担当者は、本当にクリエイティブな社員と言えると思います。

 

  (株)ブレインパッド 安田 誠氏と株式会社ウィンスリー 代表 黒瀬 雄一郎


デジキャリ的クロストーク:ブレインパッド取締役安田誠×Win3黒瀬①

デジキャリ的クロストーク:ブレインパッド取締役安田誠×Win3黒瀬②

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