リーダーズ・プロファイル:Case 02 読売広告社 遠藤雅巳氏①

遠藤雅巳

(株)読売広告社

統合ソリューション局 ストラテジック プランナー

2016.09.02


リーダーズ・プロファイル:Case 02 読売広告社 遠藤雅巳氏①

 

 

大学卒業後、デジタル専業広告代理店に入社して以来、一貫してデジタル コミュニケーション領域でキャリアを重ね、現在は読売広告社の統合ソリューション局でストラテジック プランナーとして活躍されている遠藤 雅巳氏。自ら 「カオスを渡り歩いています」 と語る遠藤氏に、これまでの実績や、業界の進みと共に変化を続ける広告・デジタル マーケティング業界の最前線の現場の声をお聞かせいただきました。

 

 

デジタル専業代理店から、総合広告会社のデジタル広告プランニングに。 IMC を体験し、領域が広がっていく

 

私が社会に出た 2006 年は、サイバーエージェントの 「アメーバブログ」 がスタートして 2 年たち、 「Ameba」 会員数が 100 万人を突破した頃です。入社したデジタル専業広告代理店もまだ若く、組織もどんどん発展していった頃でした。その頃のデジタル領域のマーケティングは、 e コマース系企業の広告担当者や、大手企業の Web マスターの方など、特定の領域・特定の職種の人達によって一部分的に開拓されている、という捉えられ方ではなかったかなと思います。

 

その後、インタラクティブエージェンシーに入社し、 i メディア・プランナーとして約 2 年ほど、バナー広告、タイアップ広告、アフィリエイト広告、 SEM 、デジタルキャンペーンなどのエグゼキューションプランの提案・実行を担当していました。この頃から日本でもスマートフォンが普及しはじめ、少しずつ新たなデバイスが誕生していきます。ここから先の約 10 年の間に起きる「モバイルシフト」を予感させるようなタイミングだったと思います。

 

その後、大手トイレタリー企業専任チームに配属となり、広告コミュニケーション全体のなかでデジタル分野のプランニングを約 2 年、担当しました。ここでのミッションは、広告コミュニケーション全体において、デジタルをどう取り入れていくかということ。コミュニケーション施策の個別最適化をゴールにするのでなく、全体の効果最大化を目指しプランニングしていくマーケティング、いわゆる IMC (Integrated Marketing Communications) を現場で実践しました。これは、総合広告会社だからこそ得られた経験でした。

 

その後、外資系広告会社を経て、現職の読売広告社に入社しました。マーケティング・コミュニケーション戦略から、デジタルの制作領域・メディア領域におけるエグゼキューションプランの企画・実施運用・効果計測・改善案提示までを業務領域とし、日々業務にあたっています。

 

 

読広の精鋭部隊の一員として、 「マーケティングをデジタル化する」 という大命題に挑む現在

 

今は、読売広告社の統合ソリューション局に在籍しています。この統合ソリューション局はマーケティングの戦略を考えるストラテジック プランナーが集まる部署と、マーケティング コミュニケーションの戦術を実践していくプロモーション プランナーが集まる部署が統合し、今年4月から発足した部署です。私はこの組織で、ストプラ側セクションに所属しています。ここは、クライアントが抱える課題を解決するため戦略から具体的な戦術まで一気通貫して提供していく部署という位置づけです。

 

この部署では、一人ひとりがストラテジーについて理解し、実践できる能力が求められています。今期、弊社は 「マーケティングをデジタル化する」 という大命題があるのですが、それを推進・実行するための部署とも言えます。精鋭部隊、と言ってしまうとおこがましいかもしれませんが、会社の中でそういう位置づけの部署であると捉え、自分自身の業務に邁進していこうと考えています。

 

 

チームビルディングを意識し、お客様と共に IMC を実践。正解の用意されていないデジタル領域で自らそれを作り上げていく

 

業務では、お客様と共に統合マーケティングを実践していくということを課題にしています。一つ例を挙げますと、ロイヤリティの高い顧客に支えられている某大手メーカーさんがあるのですが、そこではマス広告・デジタル広告のメディア運用と付随する制作領域が切り離されて運用されており、施策単体での効率化は図れているものの、クライアントへの付加価値づくりという視点で改善の余地ある状況でした。そこに、私は統合マーケティングの視点から戦略を見直す余地を見つけました。そこで、営業担当者に対して 「この状況をなんとかしたいから、任せてほしい」 と名乗りをあげました (笑) 。現在は、その会社のマーケティング・コミュニケーションの統合化を体制も含めて実現しつつあります。より効果的なブランド構築を行っていくため、ストプラ、メディア担当、制作担当、分析担当など約 15 人のチームで一丸となり PDCA 運用も含めて動いていけるよう編成し、顧客ニーズに応じてその都度、各分野のエキスパートを招集しています。個人の能力の引き上げも非常に重要ですが、それに加えて、意思疎通できる柔軟性の高いチームでクライアントに向き合うことが、最大のパフォーマンスを挙げるのに重要だと考えており、その一つの形として実現できたケースでした。過去さまざまなカルチャーで経験を経たのでこのような発想に至り、発想するだけにとどまらずソリューションとして形にしていくスタイルが身についたと考えています。

 

これまで一貫して、デジタル領域に携わり、業務を行ってきました。しかし、 “デジタル” とは何なのか、成長著しいその全貌はまだ捉え切れていません。そして、 “デジタル” については、誰もその正解を持っていないのではないか、と感じています。解明されていないことが多く混沌としているなかでも、現時点で一番答えに近いと思うことや有効だと思うことをシャープに研ぎ澄まし実践に移していくこと、そして、それを “経験値” として一つひとつを積み重ねてきたことで、自分なりの仕事に対する “正解” が確立されていったように思えます。正解とは、言葉にするととても単純ですが、 「変化し続ける環境のなかで、今できる最善の進化を実践し、次の一手を追求しつつ、市場を想像し、創造すること」 だと思います。目の前にある仕事で、今の自分が考えられる最善策を実現し、結果お客様のビジネスに役立つこと、チームの皆に結果を還元できること、これが私にとっての達成であり、成功なのだと思っています。

 

 

リーダーズ・プロファイル:Case 02 読売広告社 遠藤雅巳氏①

リーダーズ・プロファイル:Case 02 読売広告社 遠藤雅巳氏②

←INTERVIEW 一覧へ戻る