デジキャリ的クロストーク:IMJ COO 加藤圭介×Win3 黒瀬 ①

加藤圭介

(株)アイ・エム・ジェイ

上席執行役員 COO

2016.07.05


デジキャリ的クロストーク
アイ・エム・ジェイ 上席執行役員 COO ・加藤圭介 × ウィンスリー 代表・黒瀬雄一郎 ①

 

1996 年に Web 制作会社として設立された(株)アイ・エム・ジェイ (以下、IMJ ) 。
現在では 「デジタルの力で生活者の体験を豊かにする」 というコーポレートビジョンのもとに、 Web インテグレーション事業、およびデータ活用支援事業を中心に事業を展開しています。

 

IMJ でこのデータ活用支援事業を立ち上げ、軌道に乗せる立役者となったのが、現在、上席執行役員 COO を務める加藤圭介氏です。今回は、この加藤氏に株式会社ウィンスリーの代表・黒瀬雄一郎がお話をうかがってきました。
この対談の模様を 2 回に分けてお届けします。

 

 

対談・前編

 

■黒瀬:まずはデジタルマーケティング業界を牽引し、多くの大手クライアントを抱える IMJ について、業務内容を簡単に教えてください。

 

■加藤: IMJ では Web インテグレーション事業とデータ活用支援事業を通じて、企業のデジタルマーケティング支援を行っています。割合としては Web インテグレーション事業が約 80% 、データ活用支援事業が約 20% といったところですが、マーケティングへのデータ活用が一層求められる中で、データ活用支援事業が大きく成長しています。

 

私は IMJ における全サービスの営業・プロデュース機能を担うアカウント統括本部と、データ活用支援事業を行う Marketing & Technology Labs ( MTL 事業本部) 、 DMP などデータ活用におけるプラットフォーム構築を支援するデータプラットフォーム本部の 3 つを直接管掌しています。

 

■黒瀬:もともとWeb制作会社だった御社ですが、他の競合Web制作会社と比較して、デジタルマーケティングへのシフトチェンジが圧倒的に進んでいます。そこにはどのような歴史・経緯があったのでしょうか?

 

■加藤:ひと言で言うと、顧客のニーズの変化に合わせて我々が提供するサービスや提供価値を対応させてきたということです。 1990 年代後半、デジタルは会社案内やサービス案内など紙媒体の置き換えで、クライアントの担当窓口も広報部門や IT 部門が多かった。その後、 2005 年くらいからデジタルはマス含めた広告マーケティングにおける 1 メディアとして、広告宣伝部門や販促部門が担当することが多くなりました。さらに、もう少しデジタルの活用が進むと、デジタルマーケティング専門部門や CRM 部門が窓口となることも増えてきたのです。当然、こういった流れに沿ってクライアントニーズも変化し、我々に求められるイシューも変わってきます。その要望に応えるように我々自身のサービスや提供価値を変化させていったというわけです。

 

■黒瀬:そうして、 MTL 事業本部の創立に至るのですね。

 

■加藤: 2005 年くらいから Web サイトに広報機能だけでなく本格的なマーケティング機能が求められるようになりました。それにより、既存マスメディアとデジタルメディアとの大きな違いである 「ユーザのデータが取得できる」 、つまり、これまで以上に顧客インサイトの理解が進むという点が注目されるようになりました。それに伴い Web サイトで取得したデータをマーケティングに活用しようという動きが活発化してきました。現在の MTL 事業本部を創設した 2006 年当時は、このデータがどういったビジネスとして成立するかは明確にはわかっていませんでしたが、そのデータが宝の山だということだけはわかっていたので、ビジネスになると確信していました。当時の上司も迷うことなくやらせてくれましたし、当時の社長も 「もっともっと早くやれ」 と後押ししてくれました。

 

■黒瀬:顧客の変化にフレキシブルに対応し、新しい組織を立ち上げるスピード感が際立っています。それは御社のカルチャーからくるものでしょうか。

 

■加藤:そうですね。昔から手を挙げた人に任せるカルチャーはあります。また、現場と経営の距離が近いので、現場の意見が反映されやすいというのもあります。 “現場ドリブン” とでも言うのでしょうか、デジタルマーケティングの領域はものすごく速いスピードで状況が変化していくので、現場の生の情報を持っている現場の意思が我々の仕事を作っていると言えます。やってみてダメだったら、それを糧に次の作戦を考えれば良いので、経営層やマネジメント層はそれら現場を支援するサポーター的役割を担えばよいのだと思います。

 

■黒瀬:現場ドリブン、御社の特徴を端的に表したいい言葉ですね。そのデジタルマーケティングの現場では、事業会社のマーケティングに MA や DMP といったツールも大分浸透してきました。ただ、導入企業の 40% が使いこなせていないとも聞きます。

 

■加藤:そうですね。専門性が高いので DMP や MA といったツールを社内のメンバーだけで使いこなすのはなかなか難しいと思います。よって、弊社のようなパートナーを上手く使って欲しいと思いますね。逆に、ツールはあくまでも手段であり、目的はそれら手段を活用していかにビジネスに貢献するかです。特にデジタルの役割が大きくなってきている昨今では、我々もクライアントのビジネスや業務をこれまで以上に深く理解していく必要があると考えます。そういう意味で、現在もオンサイト (クライアント常駐型) での支援も増えており、今後も増えていくでしょう。

 

アイ・エム・ジェイ 上席執行役員 COO 加藤圭介氏

  アイ・エム・ジェイ 上席執行役員 COO 加藤圭介氏

 

■黒瀬:データ活用支援事業というのは、クライアントに対してどういった価値提供をしているのですか?

 

■加藤:大きく 2 つです。 1 つは、データを活用するためのプラットフォーム作りを支援しています。いわゆる DMP と呼ばれるものでもありますが、我々は DMP を単に広告のためだけのものとして捉えておらず、広告や CRM を包括した捉え方をしています。つまり、社内に点在しているあらゆる顧客データを収集し、それらを蓄積・加工・分析、そして広告プラットフォームだけでなく、 Web サイトやメール、 LINE などのコミュニケーションプラットフォームを、マルチチャネルでの活用・最適化するための統合的なプラットフォーム構築を支援しています。実際にはクライアントニーズに合わせて複数のツールを組み合わせて構築します。もう 1 つは、それらのプラットフォームを活用したデータ分析やマーケティング最適化のコンサルティングサービスです。単に分析や青写真を描くだけでなく、具体的なマーケティング施策にまで落とし込んで成果にコミットしたサービスを提供しています。

 

■黒瀬:コンサルティングファームや広告代理店もデジタルマーケティングの分野へ進出をしていますが、競合でぶつかる場合、御社ならではの強みはどういったことになりますか?

 

■加藤:コンサルティングファームや広告代理店は競合ではなく協業パートナーであると考えています。もちろん一部重なる部分もありますが、お互いの強みは別の部分にありますし、そもそもデジタルマーケティング領域自体が成長を続けているので、共に新しいマーケットを創造しているという感じですね。例えば、コンサルティングファームは企業の経営企画部門や CxO クラスへのアプローチやビジネスコンサルティング能力に長けているなど、我々にないアセットを持っています。逆に弊社にはクリエイティブ、データ、マーケティングテクノロジーといった強みがあり、具体的なマーケティング施策にまで落とし込める強みがあるので、お互いに持っていないものを組み合わせて提供するのがベストと考えています。

 

■黒瀬:転職先として考えた時、コンサルティングファームや広告代理店よりも御社を選ぶべき、 “ IMJ ならではの強み” とは何でしょうか?

 

■加藤:やはり、具体的なマーケティング施策まで落とし込めることでしょうか。 IMJ には、国内最大規模の Web インテグレーション事業で培ってきたクリエイティブ力、デジタルマーケティング領域のデータアナリストやコンサルタントが約 70 名在籍して支援しているデータ活用力、そして、国内のマーケティングソリューションでリーダー的存在の Adobe 、 Salesforce 双方でのトップレベルのパートナーシップを誇るマーケティングテクノロジーの活用力、こういったアセットを柔軟に活用して、クライアントの課題発見から解決に導ける点だと思います。また、これに加え先日発表したアクセンチュアとのパートナーシップにより、ビジネスコンサルティングの領域やグローバル展開まで、 End to End で価値提供できるラインナップが揃ったという点で、この領域では他社ではできない経験ができると思います。

 

アイ・エム・ジェイ 上席執行役員 COO ・加藤圭介氏 が語る

デジキャリ的クロストーク:IMJ COO 加藤圭介×Win3 黒瀬 ①

デジキャリ的クロストーク:IMJ COO 加藤圭介×Win3 黒瀬 ②

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