藤田康人のキャリア形成学

藤田 康人

(株)インテグレート

代表取締役CEO

2016.01.05


藤田康人のキャリア形成学

 

2007年に株式会社インテグレートを起業したカリスマ・マーケッターとしても知られる藤田康人氏より、次代を担うべき若きマーケッター諸子へ向け、熱いメッセージをいただきました。マーケッターがそのキャリアを形成していく上での重要なヒントになるはずです。

 

 

絶えず自己に問い続けよ!

 

マーケティングの真髄は“価値創造”にあります。

 

それはある種のクリエイティブであり、イノベーションでもあるんです。

 

しかし、今のデジタルマーケティングは価値を創造することではなく、物事を低減させる方へ向かっている。

 

“最適化”にもとづいて、安くする、早くする、簡単にする…。

 

そこで僕が思うのは、みんな、何がしたくてマーケッターという仕事を選んだのか、もう一度考え直してみて欲しいということです。

 

マーケッターという職業を選んだ人は、多かれ少なかれ、新しい価値を作りたいと思っていたのではないですか?

 

若いマーケッターの皆さんは、新しい価値を作るために自分に何が必要かを考えたほうがよいと思います。

 

どんな環境でどんな人たちと働くことでそれが達成できるのか、自分は何をスキルアップしていく必要があるのか、考えたうえで勉強していったほうが良いのではないでしょうか。

 

 

何のためにその仕事をしているのか? 手段に拘泥せず目的を見誤るなかれ。

 

よく言うのですが、石を運んでいる人に「あなたは何をしてるんですか?」と聞いてみると、いろんな答えが返ってくるといいます。

 

「石を運んでいます」
「教会を作っています」
「教会ができることによって、この国が豊かになるために働いています」

 

やっていることは同じなんですが、見ているところ、目指すところがまったく違います。

 

石を運んでいることが「石を運んでいる」としか思えなくなると、おそらくみんな道に迷って“Will(意志)”が消えていくんですね。

 

だから、仕事をしながら、「教会を作っている」くらいは思えるよう、先を見ていかないといけないと思います。

 

人は一人だと弱いので、すぐに道に迷ってしまいます。

 

だから、仲間たちと、「自分たちはなんのために石を運んでいるのか」「自分たちは石を運んだ後に何がしたいのか」と議論をしなければいけない。

 

そうすることで、「もっといい教会を作るためには、どんな石を運べばいいんだっけ」と議論は広がっていきます。

 

だから、仲間って必要なんです。

 

自分にないものを持っている人と出会うことによって、新しい刺激になって、新しいイノベーションが起こります。

 

そういう意味では、いろんな才能が集まって、いろんな議論をすることはとても大事なことだと思います。

 

 

≪編集部よりひとこと≫

 

日本有数の老舗でありグローバル企業でもある味の素在籍時に出合った“キシリトール”が藤田さんのキャリアをぐっと押し拡げていきます。甘味料の市場創造をしたのではなく、“虫歯を予防するためにガムをかむ”という、従来の発想からは有り得ない発想に市民権を与えた功績は図り知れません。功績を語れるようになるまでの孤独な闘いを一人信じ続けた“Will(意志)”の力と、この仕事が社会を幸福にすると確信できた予測が、藤田さんの原動力となったのだと感じました。

 

株式会社インテグレート

 

デジキャリ的クロストーク:インテグレート藤田康人 ×Win3黒瀬①

デジキャリ的クロストーク:インテグレート藤田康人 ×Win3黒瀬②

藤田康人のキャリア形成学

≪私のレジュメ≫ 藤田康人ができるまで

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