ヘッドハンターに訊く
今後の転職市場とは

瀧島 一郎

(株)ウィンスリー

ヘッドハンター

2019.09.08


 

 

プロの目線から見るデジマ転職市場「ヘッドハンターに訊く」シリーズ


広告・マーケティング業界、デジタルマーケティング業界に特化した人材ヘッドハンティング会社、ウィンスリー。今回はそのウィンスリーのコンサルタント瀧島一郎についてご紹介致します。

 

ー 簡単な自己紹介をお願いします

 

大学卒業後に入社した総合広告代理店では営業を3年間、その後セールスプロモーション部署でプランナーを10年弱程経験しました。

 

 

その頃丁度インターネットが世に出て来まして、それは私にとってもとても大きな出来事でした。案件単位でインターネット関連の仕事をたぐりよせつつも、自身の会社では体系的にデジタルの流れを取り入れることができなかったので、大手メディアレップに転職をしました。

 

 

私のデジタルマーケティングのキャリアはそこからスタートしましたが、その後大手ポータルサイト、大手ECサイト、大手携帯キャリア戦略子会社などなど、立ち位置を変えながら渡り歩いてきましたが、これまでのキャリアでの経験領域だった事が縁で、現在はヘッドハンターとして人材紹介の仕事をしています。

 

 

また、キャリアコンサルタント資格を持っているので、人材紹介とは別にキャリアのご相談を受けたり、長年の経験を活かしたマーケティングコンサルタントとして企業のマーケティング活動のお手伝いもしています。

 

 

 

 

ー ヘッドハンター、コンサルタントとしてのポリシー

 

 

「転職」は候補者の方(ご家族も含む)の人生に大きく関わる「転機」の話です。ですので、ご自身でイニシアチブを取って、ご自身で判断しながら、ご自身のペースで進めることが重要です。そのプロセス実現のお手伝いをするのが私の仕事だと思っています。

 

 

私自身もそれなりに転職をしてきましたので、候補者の立ち位置で様々なエージェントとやり取りしてきました。中にはひどいエージェントもいまして、候補者を営業上の数字の一つとしてしか捉えていない、候補者本人の意思に関係なく勝手にエントリーしてしまうなんてケースもありました。でも残念ながらそれは今でも実際にあることなんですよね。

 

 

ひどいエージェントにとってみれば、転職はビジネス上でカウントされる数の一つであっても、候補者にとってみれば言うまでも無く人生の大事な一つのステップですので、自身の経験も活かしつつ、そういった強い思いで私はやらせて頂いています。

 

 

候補者の方に数だけの逆算ロジックで闇雲にエントリーさせるとか、とにかくプロセスや判断を急がせるとか、そういうことはまずしません。しっかりコンサルテーションをさせていただいて、これまでのご経歴やこれからなりたい自分のイメージを伺い、一緒に深掘り・マイニングしつつ、最適なポジション・企業を提案して、適量ずつ順次エントリーしていただいています。そうすることで面接対策などの事前準備も含めて効率的に選考プロセス全体を進める事ができますので、結果的に一番良いゴールを最短で迎えられたという候補者の方が多いです。

 

 

転職決定者の方からお手紙を頂くことがありとても大事にしているのですが、「(コンサルテーションの中で)学びや気づきを得ただけでなく心強かった」「今までビジネスライクな対応ばかりな印象だった転職エージェントですが(こちらは)違った。一緒に向き合っていただけて心から嬉しかった」と書いてくださっていまして、私が仕事をする上で大切にしてきたことは間違っていなかったと実感しております。

 

 

ー 得意な業界、会社の規模、職種を教えてください

 

 

業界でいえば、私たちのメインドメインであるデジタルマーケティング領域はもちろん、デジタルに限らず広告やマーケティングも得意です。

 

 

広告代理店やマーケティング支援会社、そして今は事業会社の中でもマーケティングは以前よりも増して重要なポジションになっていますので、そのあたりでしょうか。会社の規模でいうと大手、有名企業が多くなっています。

 

 

職種ではざっくり言えばマーケティング、プロモーション、広告、クリエイティブ、WEBインテグレーション系やデータアナリストおよびデータサイエンティスト、最近はその延長でエンジニアの方も多いですね。また総務や人事、広報などのポジションをご紹介することもあります。

 

 

ー 採用側並びに候補者側の課題を教えて下さい

 

 

採用側の課題としては、シンプルに言えば“ニーズにマッチした優秀な人材を採用する”ということが中途採用における企業の至上命題だと思うのですが、実際企業のバリューや知名度に頼り、受け身的な姿勢の企業もあるように感じます。

 

どの業界でも優秀な方はどんどん力のある企業に吸い込まれていくので、採用側がそういった方を狙うのは他社の競合もたくさんいる中ではハードルが高いと言えます。

 

 

最終的にその方がどこを選ぶかというのはもちろんご本人の価値観や判断次第ですが、その思いに寄り添ってフォローをするのはエージェントになります。

 

 

そのエージェントと建設的な連携感をもってやって頂けると、結果的に良い方に入社頂ける可能性も高まると実感しております。

 

 

候補者側の課題としては、自己理解が足りていない方がかなりいるように思います。自分がこれまでやってきた事=どういうことができる「CAN」ではなく、自分のやりたい「WILL」先行で転職しようとする方が多いですね。例えば、今までやってきた業務とは全く関係ないポジション、職種で転職したいんです!と元気良く言ってくる方がいらっしゃいます。

 

 

お気持ちはわかりますし、志は素晴らしいです。ですが採用側から見たらどうでしょうか?

 

 

そのポジションの経験を持つ人と、未経験ですがこれから頑張ります!という人では、新しい環境に来てもらってからの再現性は大きく違います。候補者側はキャリアを検討する上では体系的に自分自身を整理し、相手の立ち位置から自分を見るということも必要だと思います。特にプロモーションやマーケティングをやってきた方であれば、マーケットやニーズとのマッチングや親和性などを常に意識しながら業務を行っているはずですので、そういった感覚に置き換えていただく事も重要かと思います。

 

 

ですので「WILL」先行型の方には、「CAN」でステップでき、かつ「WILL」を発展させて行ける環境を選択しましょう。という方向性で具体的にアドバイスをさせていただいております。

 

 

ー 具体的に受かった人、受からなかった人を教えてください

 

 

良いキャリアアップになる転職活動を成し遂げられる人は、ちゃんと自分に向き合いつつ、なぜ転職したいのか?なぜその企業に自分は転職したいのか?その先に在りたい自分のイメージは?それではなぜそれが自分の在りたいイメージなのか?などと細かく全てマイニングして具体化&言語化していくことが出来る人です。これが面倒くさいし大変な作業だったりするんです。だけど“在りたい自分”というイメージと、“現実の自分”が重なり合っている姿が一番人間の幸せな状態ですので、目標をハッキリさせてそこに向かうためには必要な行為なんですよね。

 

 

自分が今まで何をやってきたか、何ができるかできないのか。なぜ自分は転職したいという思いになっているのか。などなど、どんどんマイニングしていきます。普段“自分”についてとことん考えることってあまりないと思うんですけど、それを行っていくと自分に対する理解度もどんどん増してきて、気持ちのモヤモヤ(=悩み的な思い)がどんどんと無くなっていきます。

 

 

その作業は手間がかかるし時には投げ出したくなっちゃうんですけど、それを乗り越えられる人はイコール、仕事ができる人の素地ではないかなと。トラブル含め課題難題が山積されている中で、物事を上向かせるために課題に対峙し、諦めず乗り越えることができる人だと思うんですよね。

 

 

問題に対してきちんと向き合い、分析しながら考えてクリアしていく。そして自分自身を振り返って深めていくということをちゃんと逃げずにやれる方が、結果的に良い転職に辿り着いています。

 

 

思い通りの転職が出来なかった人は、自分の勝手な価値観や思い込みだけで動いてしまう人でしょうか。一度立ち止まって考えるべき局面でも、そのまま進もうとしてしまうんですよね。その結果どこのニーズにもハマまらないということがありますね。

先程の話にも繋がりますが、自己理解を深める努力が足りないのだと思います。

 

 

 

 

ー 今後の中途採用はどうなっていくと思いますか

 

 

デジタルトランスフォーメーション=社会基盤が全部デジタル化されていくその大きなうねりは全世界的な流れであり止められません。

 

そうなると企業にとってもマーケティングの要素はより重要になります。デジタルマーケティングは現在超拡大してきているのですが、その傾向は今後も続くと思いますね。領域でいうと、マーケティング×エンジニアリング×データの扱い。その領域は間違いなくニーズがより高まっていくと思います。

 

日本全体でいえば企業の社員に対するニーズがどんどん変わっていきますし、終身雇用の概念はどんどん薄れていくので、転職という流動性はさらに高まっていくと思います。流動性が高まるとどんな環境でもファンクションできる様になる必要が出てきますので、個々が力(=売れるスキル)をつけていこうとしますよね。それは色んな環境に耐えうるスキルを持つ事になりますし、何があってもフレキシブルな人生を歩めますし、個人的にはそれは良い流れだと思っています。

 

ー こんな人に問い合わせて欲しい

 

 

自分の将来のキャリアのアドバンテージを得るために、前向きであり、自分にちゃんと向き合え、課題や局面にも真正面で対峙でき、分析して考えてそれを乗り越えられる素地を持っている方ですね。そんな優秀な方をお待ちしております。

 

 

株式会社ウィンスリー

ヘッドハンター 瀧島 一郎 


総合広告代理店で社会人のキャリアをスタートさせ、営業やプランナーの立ち位置で広告業界全般の知見を得た後にデジタルマーケティング領域にエントリー。 大手メディアレップで本部長を務め、その後Yahoo!を経てケンコーコム、NTTドコモ100%戦略子会社などでマネジメントや社外取締役を歴任し、これまで売上拡大や新規事業開発の責任者としてだけでは無く人材育成や組織拡大までも含めて牽引。キャリアコンサルタント(国家資格)保持。


 

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