ウィンスリー黒瀬④「“本質”をとらえたキャリアを提案」

黒瀬 雄一郎

(株)ウィンスリー 

代表取締役

2015.12.07


ウィンスリー黒瀬④「“本質”をとらえたキャリアを提案」

 

広告・デジタルマーケティング業界にJ1レベルのプロフェッショナル人材を紹介する人材紹介会社、(株)ウィンスリー。

 

今回は、代表取締役の黒瀬雄一郎氏のキャリアに対する考え方や、転職において重要なことを聞きました。

 

  (株)ウィンスリー 代表取締役 黒瀬 雄一郎

 

 

(4)“本質”をとらえたキャリアを提案

 

■では、転職希望者としては仕事の本質をとらえる努力を日頃からすることが重要なんでしょうか。

 

黒瀬:そうですね…。僕は“本質”という言葉が好きなんです。やはり、本質的な仕事、本質をついている会社、“本物”っていうのが大事だと思います。

 

マーケティングというのは、まさに本質が大事だと思うんです。本質的でないキャンペーンなどは、長続きしない。商品も、本質をとらえていないものが長く売れ続けることはないです。

 

転職にしても“本質的な転職”というのを大事にしていて、人生を通したキャリアプランを考えて、一度の転職だけでなく、次のキャリアプランを考えた転職先をご紹介するようにしています。

 

こちら側の都合だけで“入れる会社”を紹介するのではなく、“希望のキャリアを実現させるための会社”を紹介するというのがポリシーです。

 

■マーケティングに興味はあるが経験がないという人は、マーケティングの仕事につくにはどうしたらいいのでしょう。

 

黒瀬:次のキャリアを目指した展望が大事になります。

 

まったく未経験の状態から直接的に有名企業のマーケティングの部署にいくのは難しいですが、一度小さなベンチャーなどに入社することにより、そこでマーケティングなどを経験することができる場合があります。そういうところで経験を積むことにより、有名企業のマーケティング部署にもいけることがある。だから、一度の転職でキャリアを実現させようとするのではなく、次のキャリアアップを考えて経験を積んでいけばいいのです。

 

次のキャリア、次の次のキャリアを考えていくのが“本質的な転職”だと思います。

 

ただ、30代に入ってしまうとキャリアチェンジも厳しいので、自分が本当にやりたいことは何か、20代のうちに早めに気づいて欲しいですね。

 

■スキルが足りないと思う方から「この企業に行きたい」というアプローチがあった場合は、どうするのですか?

 

黒瀬:その場合は本人のモチベーション次第になりますね。優秀な方はインプットも早いので、きっと入社前に勉強もしてくると思うのです。そういった場合は「経験不足であるけれど、本人の強い希望がある」ということを企業側にお伝えし、企業側で採用するかどうかを判断して欲しいとお伝えします。

 

◼︎実際の転職希望者の方では、どういうモデルケースがありますか?

 

黒瀬:スーパーの店長をやっていた方から、デジタルマーケティング分野の仕事をやりたいと相談されたことがあります。ただ、小売業界の店舗運営からデジタルマーケティングという仕事には大きな乖離があり、直接その仕事にはいけません。そこで、スマートフォンの広告を売っているIT系の広告代理店の営業の仕事を紹介しました。“売る”ということは本質的に一緒なので、そこでITやマーケティングを学んで欲しいと思っています。今はその仕事で大活躍しているようなので、次のキャリアに向けての布石となっていると思います。

 

他にも、検索エンジンで有名な外資系の超有名IT企業に新卒で入社した、新卒1年目の男性から「上流のマーケティングスキルをつけたい」と相談されました。

 

その人は能力的にものすごく優秀なんですが、未経験でマーケティング業務に転職することは難しい。そこで、年収が200万円くらい下がってしまうのですが、未経験でもマーケティングをさせてくれるベンチャー企業を紹介しました。この方の場合は、マーケティングの経験を積み重ねることで、将来的には“やりたいこと”で年収が上がっていくはずです。目先の待遇ではなく、未来のための経験を考えた転職というのが“本質的な転職”と言えると考えています。

 

◼︎ハイレベルの転職をしたい転職希望者へのアドバイスをお願いします。

 

黒瀬:優秀な方は、責任感が強すぎる人が多いです。過去・現在・未来のビジョンもっていても、今在籍している企業にも良いポジションがあるため、会社や部下に申し訳ないという気持ちが人一倍強く、今の会社を辞められないと思っている。

 

しかし、その人が周りに頼られているため、逆に会社のためになっていないとも言えます。優秀な上司がいるために、部下が上司に頼って成長しなくなることもある。日本の社会のことを考えると、その優秀な方が新たな会社に入社することによって、よりインパクトのある大きな仕事をして業界を発展させていく方が、社会にとっては重要なこととも言えるのです。辞めたら辞めたで、今の会社がまわらなくなるということはありません。大きい話になりますが、日本のGDPを上げていくためにも、優秀な方は使命感を持って未来のキャリアを構築していって欲しいと思います。自分のステップアップが、ひいては日本のステップアップに繋がっていくのです。

 

サッカーで例えると、日本サッカーを強くするためには、J2J3を強くすることよりも、J1レベルの選手を世界レベルで通用する選手にさせることが重要なのと同じです。その選手たちが海外リーグに行ったとしても、やがて日本に戻ってきて、日本のサッカー界へと還元してくれます。

 

不特定多数の人を対象にした人材紹介会社は他にもたくさんあるので、ウィンスリーではJ1レベルの転職希望者に特化して、日本のGDPをあげる仕事ができる人の転職の手助けをしたいと思っています。

 

 

ウィンスリー黒瀬①「日本企業のマーケティングに関する意識を変えていく」

ウィンスリー黒瀬②「これまでの人材紹介会社の常識を超えたアプローチを」

ウィンスリー黒瀬③「できる人材はここが違う!」

ウィンスリー黒瀬④「“本質”をとらえたキャリアを提案」

ウィンスリー黒瀬⑤「未来に向けてのキャリア教育を、アジア全域で」

 

インタビュアー/テキスト:松村知恵美

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