キープレイヤーズ 代表取締役・高野 秀敏 × ウィンスリー 代表・黒瀬雄一郎 (1) : 採用の現場を知り尽くした業界キーマンに聞く、 2016 年の転職事情

キープレイヤーズ 代表取締役・高野 秀敏 × ウィンスリー 代表・黒瀬雄一郎
(1) 採用の現場を知り尽くした業界キーマンに聞く、 2016 年の転職事情
(2) 業界キーマンが語る、成長を続ける企業・生き残れる人材とは

1999 年から人材紹介業に携わり、スタートアップ時のベンチャー企業への人材紹介で多くの実績を持つ高野 秀敏 氏。現在は大企業へと成長を遂げた名だたる企業を “人材” 面で支援してきた立役者です。ウィンスリー代表の黒瀬も人材紹介事業を開始するにあたり、旧知の仲であった高野氏のもとでノウハウを学んだという経緯も。今回は、業界では知らぬ者がいないとも評される高野氏に業界の後輩である黒瀬がお話をうかがいました。

 
キープレイヤーズ 代表取締役・高野 秀敏 氏

高野 秀敏

株式会社インテリジェンス → 株式会社キープレイヤーズ

≪略歴≫
1999 年、株式会社インテリジェンスに入社。 2005 年に独立し、株式会社キープレイヤーズを立ち上げる。スタートアップ時のベンチャー起業の人材採用支援を中心に、ビジネスを展開。 20 社以上で社外役員を務める。エンジェル投資として国内、シリコンバレー、バングラデシュで投資を実行している。

株式会社キープレイヤーズ 公式 Web サイト:http://www.keyplayers.jp/
KeyPlayers キープレイヤーズ代表取締役 高野秀敏のブログ:http://blog.livedoor.jp/keyplayers_takano/

 

 

人材紹介という領域で 17 年。独立後は一貫してスタートアップ企業の採用を支援

キープレイヤーズ 代表取締役・高野 秀敏 氏
キープレイヤーズ 代表取締役・高野 秀敏 氏

■黒瀬:先輩、ご無沙汰しております (笑) !人材紹介業を開業するにあたり、高野さん率いる (株) キープレイヤーズで修行をさせていただいたのが 2012 年。私のなかでこの事業を開始するのであれば、まず 「高野さんのノウハウを知る」 ことは欠かせないと考えていたんです。この業界では知らぬ者のいない高野さんですが、手始めにこれまでの歩みを簡単に教えていただくところから、今日はスタートしましょうか。

■高野:そんなこともありましたよね (笑) 。では改めて。 1999 年、インテリジェンスに新卒で入社したその年、特定の事業を除く全職業で人材紹介が解禁になりました。とにかく、破竹の勢いで会社も業界も成長していくタイミングだったため、新卒で他社経験すらない身の上ながらも、人材紹介の営業や紹介で朝から晩まで多忙を極めていました。会社も急成長を遂げていく渦中で経験が積めたこと、黎明期の業界でいろはを知れたこともあり、 2005 年、株式会社キープレイヤーズを立ち上げました。主にはベンチャー企業の採用支援を行っています。僕はいわゆるナナロク世代で (※ 76 年生まれ組のこと) 、ちょうど同世代の起業家たちがネット系で多数起業していたのですが、一様に採用で苦労していました。その手伝いをしていたことに起因しているんです。会社組織にしてはいますが、近年まではずっと一人でやってきました。今でも営業からキャリア相談まで、自ら動いていますよ。

■黒瀬:独立系で実績を積み上げてこられたキープレイヤーズさんですが、どういった点が大手の同業他社と抜本的に違っていたのでしょうか?

1_DSC8434■高野:ひと言で言えばやはり、ベンチャー企業の採用支援にエッジを切ったこと。スタートアップの時期って、みんなマネジメント思考で幅広い業務を仕掛けていきます。状況としても人材採用にコストも時間もなるべくかけたくないという思いがある反面、基盤となる確かな人材をもっとも欲する事情もある。そのニーズに応えてきました。今はビズリーチさんの影響でダイレクトリクルーティングが盛んですが、そのスキルをお持ちじゃない企業も多いんです。それで、そこを支援するため、ダイレクトリクルーティングの代行なども行っています。

■黒瀬:名前はあえて出しませんが、高野さんがおっしゃっている 「ベンチャー」 って、 EXIT を果たした超ド級の企業ばかりですよね。その実績は到底真似ができないものです。さまざまな業種の立ち上げ期から過渡期を、採用面で支援し続けてきたこの 11 年の間に、今の採用の状況は、過去と比較してどんな感想をお持ちなのでしょうか。

■高野:うーん、今って求人数がとても多い、採用バブルの時期です。採用っていうのは景気の遅行指標で3ヶ月遅れで波が来るので、そろそろ落ち着いてくるんではないでしょうか。ただ、ウィンスリーが特化しているデジタルマーケティング業界に関しては、他の産業に比べると景気の影響を受けにくいとは思います。

■黒瀬:定性的にはどうですか?

■高野:採用バブルだと言っても、別に採用水準が下がっているわけではないんですよ。ただ、ソーシャル リクルーティングという動きが出てきたことで、転職すること、働くと言うことに対する意識がとても気軽なカジュアルなものになった。ネットを介していとも簡単に転職が決まるので、となると早期退職も起きやすくなってしまいます。エージェントを使ってまでの転職活動であれば、しっかり考えて転職先を決めますからね。だから逆に、企業さんには人材紹介業というものの価値が改めて見直されたとは言えるでしょう。

人材面から経営アジェンダに触れている、社外エージェントが見た人事部の課題

■黒瀬:確かに、転職はカジュアル化傾向にあります。私もウィンスリーを始めて、簡単に転職を決めることが多い人に驚きました。人事の現場の方も、いろいろと課題を抱えていらっしゃるように思いますね。

■高野:時代の感覚としてですが、採用する側は必死なのに、転職する側は気軽。採用人事に関しては、採用側が 「営業マインド」 を持って結果を出していこうとする姿勢が大事なんじゃないかと思います。どういうことかというと、人材を採用していくというミッションに対して、その達成度合いがわかりにくく、モニタリングができてないという課題があるのです。営業などの業務は結果が数字で現れますが、人事の業務にはそれがないので、正確な評価が難しくなっています。

■黒瀬:経営陣も人事の専門家ではないので、採用人事の業務に対する評価基準がわからないということがありますよね。

■高野:人事がブラックボックスになっているということです。経営陣が人事を改革したくても、何が行われているのかがわからず、改革も難しいという…。

■黒瀬:それで高野さんのところに経営陣から相談がくるわけですね。

■高野:「うちの人事ってどうなんだろう」と疑問を持っている企業経営者の方も多いようです。僕たちは社外から見ているので、その企業の採用人事に関する改善ポイントもある程度わかります。本気で成果を出そうと思ったら、業務改善が必要になります。しかしそれを人事部の方が自分たちでやり遂げるのはとても難しい面もある。そうなると、現在の人事担当の方には他の部署に異動してもらう必要も生じてしまうという。

■黒瀬:経営者として考えると、そういうドラスティックな提案をしてくれるエージェントこそありがたいですよね。僕が担当している企業で、マーケティングの部署から人事部に異動してこられた方がいるんですが、その方はかなり成果を出しているようです。マーケティング発想を業務に活かしているわけです。

■高野:マーケティングや企画をやってこられた方は、営業的な視点から戦略的に業務を見ているので、採用人事においても成果を出すことができます。今は採用が難しい時代なので、戦略的に考えて、経営メンバーと人事と現場、役割分担をしながら総力戦で戦っていかなければいけない時代に入ってきています。総力戦で臨めば必ず成果は出るはずなんです。しかし、それを実践できている企業は少ないのが実情です。

キープレイヤーズ 代表取締役・高野 秀敏 × ウィンスリー 代表・黒瀬雄一郎
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(2) 業界キーマンが語る、成長を続ける企業・生き残れる人材とは
 

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