<企業紹介②> 総合広告代理店 博報堂について

電通とともに『電博(でんぱく)』 と並び称される博報堂。

2003年博報堂DYホールディングスが設立。
博報堂DYの 「D」 は同じく広告代理店の大広、「Y」 は読売広告社と共同持ち株会社として設立し、博報堂は株式移転方式によって100%子会社となりました。
博報堂本社 赤坂ビズタワー

当時この3社統合のニュースは業界を駆け巡り、

いよいよ広告代理業においても生き残りを懸けた群雄割拠の時代到来!?

と受け止めれました。

■ぶっちゃけ統合って何がどう変わったの?

 統合によって「博報堂」 がどう変わったのかと言えば、それまでの旧・博報堂内にメディアディビジョンとして存在していた、テレビ局、雑誌局、新聞局、ラジオ局、iメディア局らと切り離し、広告主を純粋に顧客としている

営業局単体を独立させた

と言えます。

メディア局は主にその業務特性から取引先はメディア(媒体社)企業となり、広告主とのやり取りは営業局を介して行います。

というか、基本的に直接やり取りすることはほぼありません。

広告を出稿する広告主とのやり取りを営業局が行い、出稿する媒体とのやり取りをメディア局が行い、メディア担当と営業担当は社内でも同僚でありながら取引先の様子を呈します。

これが明確に

営業会社とメディア会社とに分離した

と考えるとわかりやすいと思います。

 となれば、営業会社としては本体の統合企業である大広、読売広告社(以下読広)の各営業と一部競合関係に在るというわけです。

同時に、以前別の稿でもご紹介した代理店の 「扱い」 がこれで一挙に3社分になるわけなので売上高にも貢献します。

「とは言ったって、現実に電博で上位2社を占めてきたんだからそんなに変わらないんじゃないの?」という質問もあるでしょう。それがそうでもないのです。
 
 たとえば広告主によっては電通・博報堂ではなく大広、あるいは読広を幹事代理店としている企業も少なくありません。

そういう場合、他社が入り込む隙間というのはほとんどなく、「買い切り枠」といって大手代理店が所有している専売特許とも言える特殊な広告枠があるのですが、買い切り枠だけはどの代理店がどこの企業にセールスしても基本はよいことになっています。

そんな場合においてのみ、扱いがない広告主にあってもセールスするということがまれにあります。

ただし、たとえ買い切り枠であっても「うちの扱いに手を出したな」と後から大変なプレッシャーを業務上でかけられる懸念があるので、メガエージェンシーでない限り

  “触らぬ神に祟りなし ” というのが常なのですが。w

■クリエイティブの博報堂という矜持

 業界では長く

「キャスティングの電通、クリエイティブの博報堂」

と言われることも多く、記憶や記録に残る優れたクリエイティブを多数世に送り出してきたことでも知られています。

たとえば今多くの方がそれぞれ好きな言葉に置き換えて使っている、“ NO MUSIC  NO LIFE ” というタワーレコードのコピーでつとに有名になったこのコピーを生みだしたのは、当時博報堂のクリエイティブ局にいた箭内 道彦 さんです。

ホンダの「ステップワゴン」を始め、次々に斬新な表現を提示して先端をひた走る、佐藤可士和さんも博報堂出身です。

ユニクロのブランドを一挙にグローバルに押し上げた印象的なCIのデザインも彼。

多くの逸材を輩出しているのと同時に、2013年度の「ACC CMフェスティバル」(全日本シーエム放送連盟主催)にて、制作担当した「『その進化は事件だ。』~新型ムーヴ導入キャンペーン」(得意先:ダイハツ工 業)がマーケティング・エフェクティブネス部門グランプリを受賞するなど、『クリエイティブの博報堂』 は健在のようです。

■粒揃いより、粒違いの社風
 
 そんな博報堂の社風を現すのに最適なのが、【粒揃いより、粒違い】。

これはよく人事担当者が口にしてきたいわば、博報堂のキャッチコピーとも言えるもの。

要するにおしなべて優秀な人材をそろえるよりは、多彩な個性を発揮できる人たちの集合体でありたいという願いです。

博報堂のイズムと言ってもよいのかもしれません。

社風は一般的に常に比較されることの多い電通と比べて、温和でスマートとされてきました。

女性の活躍はかねてより積極的で、仕事においては公平に機会が与えられ、多くの女性が活躍しています。

そんな博報堂の

平均年収はおよそ1021万円程度

とのこと。残業代や経費は別なので使えるお金は実際はもっと多いかもです。

(※出典:平成25年発表有価証券報告書データ 、賃金構造基本統計調査 業種別賃金カーブデータ )

 

統合前は外資系企業と深い関係構築が苦手だったようです。

外資系企業はワールドワイドでのグローバル広告指標を各社で持ち、その取り扱いが徹底しています。

仮に国内キャンペーンのみだからと言っても、ロゴを使用する以上その決済は本国によって行われることが原則です。

しかし時代の趨勢とともに、人材を厚くし、関連小会社や特契などにより現在では世界トップクラスのラグジュアリー・ブランドコングロマリットであるリシュモンを獲得、以来多数の有名外資系ブランドを担当するまでになりました。

■やりたい仕事など用意されていない。その意味とは

 博報堂の社風を身近に理解したい方におススメな漫画があります。

ドラマにもなった【サプリ】は、博報堂出身の漫画家・おかざき真理さんによって描かれた、代理店での業務を背景にした物語です。非常にリアルな描写で参考になるかと思います。

◯【サプリ】作者おかざき真理さんのブログ http://booklog.jp/users/cafemari

 この作品の中にはいくつもの働く者の胸をとらえる名言が出てくるのですが、その中の一つをご紹介しましょう。

「そもそも社会に自分のやりたい仕事が職業として用意されているわけがない」

 というもの。

「これは私のやりたかった仕事じゃない」と言ってふてくされたり、失敗の言い訳にする人には耳に痛い言葉ですが、会社員であれば、その企業の一員たる自己として与えられた業務で成果を挙げ続けることが当然ながら原則であり、その成果の連続の果てにいつか、実力をもって自分が仕事を生みだせるように成長したとき、はじめてやりたいことを仕事という手段で実現できるわけです。

 そんな先輩の言葉を意識に入れ、激変する広告を取り巻く環境にあっても自ら考えチームのために、ひいてはチームが貢献するコミットをした顧客企業のための努力が、自分のやりたかった仕事につながることを志してみることをお薦めします。

◯博報堂、「博報堂インターナショナルチャイナ」を設立
http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/21397

◯カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルで14 の賞を獲得
http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/17683

◯生活者発想の体感型カフェ 「HASSO CAFFÈ with PRONTO」を 神田錦町にオープン
http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/21130

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