デジタル専門ヘッドハンターが語る(2) :人材のプロが薦める企業が、ハズレなくあなたの志向にマッチするのは明確な理由に基づいている

前編:デジタル専門ヘッドハンターが語る(1) 今、目の前だけのニーズに応えるだけでは自分が満足できない。長期的に組織においてなくてはならない人材の入社を目指す!

ウィンスリーの敏腕ヘッドハンター吉田 雅夫氏 (仮名) による、独自の 『ワン ・ トゥー ・ ワン採用活動』 について。今回は吉田さんならではのマッチング美学と共に、企業側と候補者が互いに幸福な採用と呼べる道筋についてお話いただきました。

吉田 雅夫(仮名) / 株式会社ウィンスリー 所属 ヘッドハンター

90 年代から大手広告代理店で営業として活動。国内大手アパレル企業、外資系大手 IT 企業などを担当し、事業会社、代理店関係者など、独自のネットワークを構築。そのネットワークを買われ、ヘッドハンターとしてウィンスリーに参画し、ヘッドハンターとして活動中。

 

ヘッドハンター

 

候補者のビジョンを理解し、その方の人生にとってベストだと思える選択を提示できることこそが、プロのヘッドハンターたるゆえん

ヘッドハンターは、顧客の求める人材像と合致すると思われる候補者の方に、まずはアタックします。そしてその方と直に向き合ってしっかりお話をして、その方のキャリアプランや中長期のビジョンをお聞きします。そして、私の方でもその企業の魅力や将来性、ビジョンなどをお話します。そうやってじっくりお話をした上で、お互いのビジョンや目指す方向性が合致していると思える候補者の方を、顧客にご紹介するのです。

人材紹介会社というのは、候補者の人生と顧客の成長に密接に関わる仕事です。だからこそ、その顧客の求める人材や、ご紹介する候補者について徹底的に知り抜いて、お互いにベストと思えるようなマッチングをしていく責任があるのです。だからこそ、最初にこちらから声をかけた方であっても、方向性が違うとわかった方には、その企業をご紹介しないことも当然あります。

転職というのは、やはり需要と供給 (売り買い) なんです。企業の求める人材像、候補者の考えるキャリアビジョン、それが合致しなければ、マッチングは成立しません。また、景気要素などで、当初の採用計画が変わってしまうことなどもあります。

現在、デジタルマーケティング業界では一部の優秀な人材を取り合っているような状況で、まさに候補者側にとって圧倒的な売り手市場となっています。また、私たちの顧客はほぼ業界大手企業であり、勿論優秀な人材を恒常的に求めています。そこで多数の媒体やエージェントを使うなどして、各社さまざまな努力によって採用活動を進めていますが、この需要に対してうまく合致する候補者との出逢いが果たされない状況が多々あるわけです。そこに、業界専門で優秀な人材のみを紹介する私たちは、どんな状況であっても必ず候補者を見つけ出す。ここには当然独自のノウハウがあります。タイミング、レベル共に企業の要望に応えきるためのルート、手法を持ち合わせているというわけです。

候補者の方によく言うのですが、転職活動中に、ある企業で不採用になったとしても、それはその人の能力がないというわけではないのです。企業との相性やタイミングなどが合致しなかっただけ。つまり、転職の内定が出る出ないというのは、その人の能力を 「格に合わない」 と判断したというわけではないのです。不採用となった場合も、その人の価値がないというわけでは絶対にない。ただ、そのタイミングでは需要に合わなかったということ。年間予算の都合とか、企業側にもいろいろな事情があるわけですから、不採用の通知が来た場合でも傷つく必要はないですし、自分に価値がないなどと思わないことが大切です。そもそも 「転職の理由」 ってなんでしょう?今のポジションですか?家族のことですか?内なる声ですか?ぜひ自分のタイミングでいきましょう。今話題のプレイヤー企業の少し前の状況はどうでしたか?企業なんてたくさんあります。これは企業さんには言えませんが、それは 「乗り物の一種」 です。そこはドラスティックに構えるべきだと思います。

 

候補者自身が想像もしなかったキャリアを提案することも。予定外の道から思わぬ未来が見えることをぜひ楽しんで!

私が担当しているデジタルメディア企業さんの名前を聞いて、もちろん企業名は皆さんご存知なのですが、 その事業部の名前を出すと、具体的な事業展開を知っている候補者はほとんどいません。また、非常に多数の部署・職種で人材募集をしているので、そのどこの部署でどんな職種が自分に合っているのか、あるいはエントリーしたいのかを探し出すことは非常に困難してしまっています。

そこで私の出番です (笑) 。要するに、情報提示をして候補者自らがエントリーする方法ではなく、企業・部署に至る文化や性格と、各職種において真に望む人材像を理解している私が、企業さんに代わってヘッドハンティングをする。その候補者が自分の顧客とマッチしていると思った場合は、その企業の魅力や将来性といった情報を正しくお伝えした上でお薦めしていきます。そうすることによって、その会社がご自分の転職における希望に合っていると納得していただいた場合は、ご紹介が成立するというわけです。

ここでその大手デジタルメディア企業さんにおけるご紹介の進め方を事例としてみましょう。ここの企業グループは、多くの分野でサービスを展開しており、それらのユーザーの会員データを持っています。
私が担当しているのはこのグループ内に新設された組織で、グループ全体のマーケティングを戦略的に実行していく部署になります。ほぼ1億人のデータやグループのメディア・ネットワークを活用し先進的なマーケティング戦略を行っている部署なのですが、展開事業が膨大で多岐に渡ることもあり、その魅力や特性を理解することが難しいようです。

この企業では30以上の職種で募集をしています。同じマーケティング企画でも、学生を中心とするユーザー向けマーケティングを行う 『WEBマーケティング ( 「就職情報サービス」 ) 』 、ショッピングモールの購買データを分析して企画設計したマーケティング施策を大手メーカーへ提案していく 『マーケティングプランナー』 、検索サービスのマーケティング企画を行う 『検索マーケティング企画』 など、さまざまな募集があるのです。これら、すべての求人情報を読み込んでも、どの職種が自分にふさわしいかなどは、なかなかわからないでしょう。

そういった場合には、私の方でその候補者の方の経歴やスキルに合い、その方が活躍できそうな職種を見極めて、お薦めしてします。人事部だけでなく現場の方とも直接お話をさせていただき、その部署の求める人材がわかっているからこそ、的確なアドバイスができるのだと自負しています。候補者の方には、なんでもご相談いただきたいですね。その方にどの職種があっているか、どのような企業が合うか、率直にお答えさせていただきます。また逆に人事サイドも優秀な方を常に探しているわけですから、応募ポジション以外での可能性も一緒にあれこれ検討していただいています。思わぬポジションが双方にはまったりすることもあります。こういった日常のリレーションの濃さはおそらく他にはあまりないと思いますね。

以前にその大手デジタルメディア企業さんをご紹介して入社いただいた方に、 「紹介されるまではこの会社がこんなに先進的なマーケティング戦略をとっているとは知らなかった。こんな最新のマーケティングに関われる機会を得られて、本当にありがたい」 と感謝の言葉をいただいたことがあります。その方は、最新のデジタルマーケティングに最先端の現場で携わって成長していきたい、という意欲がとても高い方でした。だからこそ、その企業さんにぴったりな人材だと自信を持ってご紹介したのです。
こうやって候補者の方と対話を重ね、私の方でも企業さんの魅力をじっくりお話していったことで、企業文化に合致する人材を紹介することができるようになります。結果として、顧客にも高い成果を提供でき、ご満足いただけるようになるのだと思います。

 

転職は人生の一大事。だけど慎重になるあまり、好機を逃すことなかれ!自分のタイミングで勝利するためにはラフなトライもお薦めしたい

多くの転職希望者の皆さんとお会いして感じるのは、皆さんとても誠実で真面目な方が多いということです。デジタルマーケティングの世界では、KPI を重視する業務柄、結果が数値化される日常に身を置いているためか、数字に対する意識や改善意欲の高い方ばかりです。

ですから転職活動に関しても、そのキャリアチェンジをすることでどういう結果がもたらされるか、どういう改善が見られるかが明確にわからないため、なかなか次の一歩が踏み出せない方も多いのだと思います。もちろん転職は、自分の人生を左右することですので慎重さを期してなるべく失敗を避けたいと思うのは当然のところ。けれど過度に慎重になるあまり、本来 「売り時」 とも言える自己のスキルや実績のタイミングを逃して欲しくありません。採用する企業の側にもタイミングがあるように、候補者側にもそれぞれ次なる舞台で輝くタイミングがあるものだからです。

私たちウィンスリーの人材エージェント、ヘッドハンターは、企業のこと、候補者のことを考えて、的確なマッチングを行う人材のプロです。候補者の方のプラスにならない企業や職業をご紹介するようなことは、絶対にありません。ヘッドハンターがご提示した企業は、きっとあなたの中長期ビジョンにも合致するはず。もし、私たちがご紹介した企業の中で気になるところがあれば、ぜひ気軽にエージェントに相談してみることをお薦めします。本当に転職するかどうかは、内定書をもらってから考えたっていいのですから。そのくらいラフにトライしてみてもいいと思います。 「こちらの事業はいつまでにどのくらいのスケールに成長すると思われますか?」 なんて普段の業務や営業場面ではなかなか聞けないもの。しかし、自分の将来に関係することになるのですから、候補者はバンバン聞いてOKですよ。貴重な情報収集の機会としても機能すると思いますね。また、もし結果が不採用になったとしても、それはその時の状況に合わなかっただけ。気にし過ぎず、前向きに次に向かって欲しいと思います。企業にもよりますが、別のポジションで再度トライして内定というケースも実際あります。

< 取材後 … 編集部のつぶやき >

吉田さん (仮) のお仕事の仕方は、代理店マンならではの徹底したお客様志向に基づいています。結局世の中にあまた存在する製品やサービスは、もはや大同小異であり、概ね優れています。となると、 「何を買うのか」 で選ぶのは難しく、 「誰から買うのか」 が最後の決め手と言ってよいのでは。顧客に 「あなたから買いたい」 と思わせるツボを、吉田さんは経験上知りぬいています。それは小手先のテクニックではなく、ひたすらに顧客を愛した結果なのです。愛すればもっと知りたい。そのシンプルな欲求で、徹底して顧客を理解した彼が行う採用活動は企業側だけでなく、候補者にとっても幸せな転職を約束してくれるだろうと感じたのでした。

 

前編:<ザ・匿名面談 @ 番外編>(1) 今、目の前だけのニーズに応えるだけでは自分が満足できない。長期的に組織においてなくてはならない人材の入社を目指す!